改札口から入場

目的のホームまであと少し!

改札口

自然に囲まれた鈍行電車しか停車しないような駅だと駅員さんに切符を手渡して、パチンとやってホームに入場するシステムになっているのは、青春18切符でぶらりひとり旅をしたり湯けむり温泉の旅と称してスコップ片手に温泉を掘りにいくような人ならご存知のことだと思いますが、地下鉄では自動改札口が設置されていて全てを機械が判断してくれます。これは名古屋市内を走る地下鉄の駅だけでなく、全国各地にある地下鉄駅でも同じよう自動で駅員さんの手を煩わせることなく改札口の出入りを機械が管理しています。都会だけがこのシステムなのではないかとお思いでしょうが、そもそも地下鉄とは栄えている都市にしかありません。東京都や大阪府は当然の事、福岡県や神奈川県の横浜など誰もが聞いたことのある有名で人の集まりそうな都市にのみ、地下鉄は存在するのです。たくさんの乗客の出入りを捌くには人力ではとても追いつかず、そのためにも自動改札口は地下鉄にはなくてはならない有能なマシーンなのです。ですので地下鉄を乗りこなすにはこの自動改札口を克服しなければなりませんが、普通の鉄道で慣れている人なら問題なく通過することができるでしょう。

心配なのはこれを自力で通った実績がいまだに無いという素人さんです。通常時の待機状態の改札口は人が通れないように閉じています。投入口に切符を入れることで通行可能な状態になり、通過後は入れた切符を回収して降りる駅に備えて失くさないよう保管しておきます。当然通過後は再びゲートが閉じて後続の人が切符を持たずに通過できないようになっていますが、このゲート開閉のタイミングに合わせて通過することが自動改札口最大の攻略ポイントになります。朝のラッシュ時に人の流れを止めないようスムーズに通過できるようになって初めて、他の乗客の皆さんから一人前の地下鉄乗りとして認められるようになります。ここでまごついて人にぶつかったり列のペースを乱すことが多々あるようだと、「あぁこの人は新社会人でまだ地下鉄に慣れていないんだな」「この学生はきっと1年生でまだ名駅名物ナナちゃん人形を最近見たばかりの名古屋初心者さんかな?」と簡単に見破られてしまいます。

無事改札口を通過できたら側面などの案内を参考に、目的の電車に乗れるホームを探してそこへ向かいましょう。改札口もすでに地下エリアにありますが電車のやってくるホームはそこからさらに地球の中心に近い位置にありますので、階段を降りるかエスカレーターで降りるか、あるいはエレベーターで降りてより地中深くへと潜るようにホームを目指します。ホームでは不用意にフラフラすると危険ですので、黄色い線まで下がって電車の到着をスマホでも弄りながら待ちましょう。やってくる電車はどれも各駅停車の普通と思っておけばよく、快速を待つ、特急を待つ、急行を待つ、という行動は必要ありません。そんなものは地下鉄に存在しないので、やってきた電車に乗るだけです。乗車後目的の駅について電車を降りたら案内に従って自動改札口へと向かいます。今度は地上に向かって高度を上げていくので、階段を昇ったりエスカレーターで昇ったりエレベーターで上層のフロアへと移動します。自動改札機を通って出るのですが、今度は切符を入れてゲートを通過したら切符は機械に回収されるのでそのまま歩き去ればオッケーです。その後は目的地に近い出口へ向かっていき、地上に駆け上るだけです。もし分からないことや困ったことが発生した場合、遠慮なく駅員さんに尋ねましょう。