地下鉄の利用方法

名古屋の地下鉄を熟知した地元民が解説

指をさす女性

生まれて初めて電車やバスに乗るのは緊張しますし、生涯初の飛行機に乗る時は誰もがこのまま目的地に到着せずに墜落してしまうのではないかと心配して、落ち着いて空の旅を満喫することができません。地下鉄ならそこまでの心配は要りませんが、やはり初めての利用では勝手がわからずドキドキ緊張してキョロキョロしまうでしょうから、ある程度は流れを知っておいたほうが予定通りの時間に目的地に辿り着くには肝心です。ですのでこれから初めて地下鉄に乗ろうとしている人のため、名古屋市内を走り回っている地下鉄をたまに乗る私がどうやって利用すれば良いのか、今から説明していこうかと思います。

まずどこから入るかというと、駅は地下にあるのでトンネルのような入り口から階段を降りて駅に向かいます。これは名古屋市の地下鉄だけのことではなく、大阪府や東京都を走っている地下鉄もほとんどの駅は地上にはありません。案内をする標識や看板は目立つように日の当たる道路沿いにあったとしても、電車に乗るホームや切符の販売機は地下数メートルの位置に設置されているので、犬のお散歩で外を歩き回ったり日課のウォーキングで3キロ歩いたとしても地下鉄の入り口を通って階段を降りなければ、改札口や線路を走る列車を見ることはありません。地下鉄の入口にはそこがどこだか分かりやすいよう駅名と出入口番号が大きく表示されていますが、出入口番号とはなんなのかピンとこない人もいるでしょう。駅にはたいてい複数の出入り口があるので、利用者にそれをわかりやすく認識してもらうためにこうした番号を振っているのです。大きくて毎日多くの乗客が集まる駅ほどたくさんの出入り口があり、名古屋駅や栄駅にもなると1つの地下鉄駅に二桁もの出入り口が設置されています。 迷わず駅の改札まで行けるようになるにはこの位置と番号をちゃんと理解しておく必要がありますので、あらかじめ何番出入口から入るのがベストなのか、そこまで事前に調査しておきましょう。

無事ここまではクリアできて駅の構内に入れたら次は切符売り場を目指します。どっちに向かえばいいのかは壁面に案内が出ていますので迷うことはありませんが、入り口によっては相当の距離を歩くことになります。構内には駅に関係あるものだけでなく飲食店や洋服屋、本屋やCD屋までもがあり、駅だからたかが知れていると余裕ぶっていると痛い目に遭います。とにかく広く、地下街という言葉もあるように街がまるごと収納されているかのような東京ドーム1つ分はありそうな大きさの地下鉄駅もあります。最初はその空間に圧倒されパニックを起こし迷子になってしまう人もいますので、もし不安なら保護者同伴で初地下鉄に挑んでみたほうがよいでしょう。一度ルートを覚えてしまえば迷子になることもないでしょうし、一人で初めての地下鉄はハードルが高いので徐々に慣らしていくほうが周囲の人にも心配をかけず、自分も心に余裕を持つことが出来ます。特に初めてのひとり地下鉄に名古屋駅を選んでしまうと、目的の改札口に辿り着くことはおろか迷ってるうちに違う鉄道(JRだったり名鉄だったり近鉄だったり)の改札口へきてしまうことも考えられます。さんざん迷ったあげくお腹がすいて地下街の吉野家で牛丼を食べたりスガキヤで特製ラーメンを食べたり、そうこうしてるうちに日が暮れて結局約束の時間までに目的地に行けず、お詫びの連絡をしなければならなくなるでしょう。そんな失敗をしないためにも、地下鉄駅の構内の様子はしっかり調べておきましょう。